母乳に含まれる栄養と赤ちゃんの免疫機能への働き

母乳育児が勧められている大きな理由の1つに、「完璧な栄養」が挙げられます。それから、赤ちゃんの「免疫力アップ効果」も大きいので、栄養と免疫力の面から考えても母乳育児を推奨する動きがある事が分かります。

それでは、母乳に含まれる完璧な栄養の特徴と、免疫力に関する情報をココで紹介していきたいと思います。どうして赤ちゃんに母乳が必要なのか、これを読めば一目瞭然です!

母乳が完璧な栄養だと言われる理由

赤ちゃんにとって、母乳は完璧な栄養素を兼ね備えた食事になります。赤ちゃんが口にするものは、母乳もしくはミルクのどちらかになりますが、母乳はミルクと比較しても「たんぱく質」の量も性質も組成も上回っているのです。

基本的にミルクというのは胃液と反応をして、硬くなってしまうので消化不良を起こす原因になってしまう事があります。しかし母乳というのは、ミルクよりも遥に消化と吸収率が高いので、消化不良を起こしにくくなっています。

中には母乳の成分に出来るだけ近付けるように開発されたミルクもあるのですが、それでもまだまだ母乳の完璧な栄養には及ばないのが現状です。

100種類以上の栄養

それから、赤ちゃんが成長していくために必要不可欠な栄養素が、母乳にはたくさん含まれています。たんぱく質、脂肪分、乳糖、ビタミン、ミネラル、塩分、ホルモン、酵素、他にも100以上の栄養素がぎっしり詰まっているのです。

ちなみに未熟児を生んだママと、成熟児を生んだママでは、母乳の成分が全然違うんです。未熟児を生んだママの母乳は、たんぱく質と電解質が豊富なので、赤ちゃんの成長が促進されるのです。自然に母乳の成分が変わるというのは、やはり神秘的な部分があるのかなとも思えます。

赤ちゃんに免疫機能を与える母乳

母乳には、赤ちゃんに免疫機能を与えるという大事な役割があります。免疫機能の事でいえば、ミルクでは全く母乳に勝つ事はできません。

出産をしてから2~3日して乳腺から分泌された母乳のことを「初乳」と呼びます。初乳というのは、分泌量はとても少ないのですが、中に含まれている免疫物質の量がとても多いのが特徴です。

免疫グロブリンA

初乳の中に含まれているのは、「免疫グロブリンA(IgAアイジーエー)」という免疫物質なのですが、これが赤ちゃんの口から入っていくと、胃や腸の粘膜に広がっていき、細菌・ウイルス・アレルギーの原因となるタンパク質の侵入を防いでくれるのです。

母乳育児をすると、免疫力が高くなると言われているのは、この初乳をしっかりと飲ませていたからという部分もあります。もしもミルクだけで育てていく事になってしまった場合でも、初乳だけは飲ませておくと免疫機能に良い影響がありますので、覚えておくといいでしょう。

ラクトフェリン

それから母乳に含まれる「ラクトフェリン」というたんぱく質成分があるのですが、ラクトフェリンが赤ちゃんの腸内で鉄分と結合をして、腸管からの鉄分の吸収率を高めてくれる効果を発揮してくれます。そうすることで、腸の中に鉄分が少ない状態がキープできますので、大腸菌の繁殖を抑制して、善玉菌を増殖させるような腸内環境を生み出す事ができるようになります。

このように、母乳に含まれる栄養素が、どれだけ素晴らしい働きをしているのかが分かって貰えたかと思います。赤ちゃんの免疫力アップ効果もありますので、母乳が出るうちは母乳育児をすることが推奨されているのです。

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